あらすじ

第二章

時は平安中期、政治の中枢である京から遠く離れた関東で産声を上げた平将門
生まれ持った武勇の才と不屈の精神で敵を打ち破り、その名は関東一体に知れ渡った。
だが朝廷の敵とされた将門には大軍が送り込まる。
そして額を矢で打たれ無念の死を遂げた将門は怨霊へと姿を変え蘇った。

亡き将門の実娘【滝夜叉姫(五月姫)】は父の無念から自身を物の怪にし、仲間と共に朝廷、武士に対し復讐を計る。
朝廷は滝夜叉姫討伐に向け、武士達を派遣、中には物の怪を食らう人間と鬼とのハーフである
鬼人【夜叉丸】も雇われ、滝夜叉姫を討とうと追い詰める。
戦いの中、滝夜叉姫の中に残る人の心を自分と同類と気づく夜叉丸。
朝廷の敵と、それを恨む物の怪同士が恋に落ちるが、
人間の世界で生きる事を絶望した二人は、互いに自害を決意する。
その模様に嘆く将門の幻影が人の心に問いかけ、現世、幽世、異界の三世界を作り、和合へと導く。
現世での自身達一連の行いに嘆いた武士達は、将門を祀り、後世まで称えた。

「強きを挫き、弱きを助く」
将門の想いを受け陰陽師は将門、そして将門を想い続けた人物たちの物語を呼び起こす。
7つの想いが空へと導かれ星に変わる時真の想いが降り注いだ。